#3 仕事を手伝わせる
これはカンタンです。まず、仕事を二つにわけます。量が多くて手間のかかる仕事と量が少なくてわりと楽な仕事。こうやって労力に差をつけるのがポイントです。そして、C君に頼むのです。「申し訳ないんだけれども、どうしても仕事が終わらないから手伝って欲しいんです。いいですか?今、この二つの仕事を今日中に片付けなきゃいけないんだけど、他にももう一つ片付けないといけない仕事もあるんですよ。だから、ちょっと大変なんだけど量が多くて面倒なこっちの仕事をやってもらえませんか?お願いします!」
彼は基本的に手伝いたくないわけですが、このように頼まれると「量が多くて面倒なこっちの仕事」を頼まれたことに対して抵抗します。「えー!なんで自分が大変なほうをやらないといけないんだよ!」。やりたくない、という気持ちを引き起こしてくるのです。あえて。しかし、このやりたくない気持ちは「量が多くて面倒なこっちの仕事」に向いている。わざと二つある仕事のうちの一つに抵抗感を誘導したわけです。仕事を引き受けたくないという彼の気持ちを逆手にとって利用するのです。
すると、彼としては「えー、私も忙しいんですよ。大変なほうの仕事はちょっと無理です。」と答えます。そこであなたは落胆した表情を見せながら、「わかりました……では、このカンタンなほうをお願いします……」と仕事を渡してしまいましょう。
仕事を手伝うか手伝わないかという問題を大変な仕事を引き受けるか簡単な仕事を引き受けるかという問題にすりかえてしまうわけですね。そのためにわざと大変な仕事に対して抵抗感を持たせるようにする。すると、結果として仕事を引き受けること自体は本人も気づかないうちに受け入れてしまう。相手には大変なほうの仕事は断ってやったという満足感もあるわけです。わざと相手に断らせてあげるというやり方は否定的な受け答えをする人にはとても有効です。色々と応用の利くやり方なので是非使ってみてください。

前のスキル実践例に戻る
催眠コミュニケーション入門講座詳細