#5 服従型Sの特徴

他者の望みを汲み取って、それを実現させるように積極的に動く。
相手が望んでいそうなことを自分が望んでいることとして提案してみたりする。
そうやりたいからやるというよりも、
半ばからだの癖として手を出さずにはいられない。

相手の望みを満たすことが対人関係の基本原理になっているので、
望みがあまり見えない相手と接すると、不安になりやすい。
また、自分自身があまり望んでいないことに関しても
担ぎ上げられるようにリーダー役を任されることが多いので、
時々、人間関係に疲れて一人の時間が欲しくなる。
相手の望みと自分の望みが対立したときに、
自分の望みをはっきりと主張することを心理的負担に感じる。
相手の望みを優先させやすい。
服従型Sは支配型Mとコインの裏表の関係にある。
日頃は他者の望みを優先させて行動しているが、
どうしても自分の望みを優先させなければならない場面、
自分の望みを優先させたい場面では支配型M的な振る舞いをする。
その際の特徴は支配型Mと同じ。
ただし、支配型Mとしての振る舞い方を日頃、ほとんど出さない服従型Sは、
支配型Mほど愛嬌がないことが多い。
いい人なのだけれども隙がなくて「助けてあげたい」という気持ちに
周りの人をさせることができなかったりする。
周りから
「あの人は別に自分がついていなくても1人でやっていけるよ。」
と思われて他者からの援助を得にくい。
いざ、自分の望みを相手に伝えようとするとそれがうまくいかなくて
1人でフラストレーションをためていく。
そして、いきなり不機嫌になったり相手に対する期待を一切捨てて、
その相手から距離をとったりする。
根っからの支配型Mがもらい上手なのに対して、
根っからの服従型Sは人から何かしてもらうと申し訳なく思ってしまう。
典型的なもらい下手タイプが多い。
コミュニケーションにおいては
支配型Mが良く用いる間接的コミュニケーションをよく理解する。
はっきりと言葉に出して要求されないことでも、
相手の表情や声のトーン、間接的な要望の表現を感じ取る能力が高い。
また、自分が他者に対して、
意見が対立するかもしれないことを要望したいときには、
自ら支配型Mのポジションに入って、
それとなく相手に要望を匂わせ、
相手の反応や顔色をうかがうことが多い。
支配型Mとは同じ間接的コミュニケーションを用いるので相性が良い。
自分と同じ服従型Sと接するときには、
「あなたの望みが知りたい」という相手の望みを察知して、
とりあえず、それがそれほど望んでいることではないとしても
相手が応えられそうな程度の適切な望みを自分の望みとして提示する。
したがって、服従型Sの2人が一緒にいると、
実は二人して望んでいないことを相手に合わせようとして
やっているようなケースがあったりする。
怒りを相手に感じたときにも、
できるだけ、相手を不快にさせないように気持ちを抑える。
そして、決定的な破局を迎えないよう、
また、相手が直接的に反論できないよう、
間接的にじわじわと相手を締め付けるように追い詰めていく。
そのやり方は間接的ではあるが、
基本性格がSで自分の言動の結果に責任を取る覚悟は出来ているので、
相手が怒りかえしてきたり、
感情的に反応してもそれでひるむことはない。
そのように、静かに厳しく怖い怒り方をする。
ある意味、一番、たちが悪い。
イメージはガンジーや徳川家康。

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