#9 4分類間のポジションシフト

<コミュニケーションスタイルの固定化>
日頃、直接的コミュニケーションスタイルを自然に使う人は
間接的コミュニケーションを使うためには
ある程度、意識と努力が必要になります。
その逆もまたしかり。
コミュニケーションスタイルというのは体の癖なので
そう簡単に自由にコロコロと変えることができません。
たとえば、直接的コミュニケーションスタイルで
相手の言葉を受け取る人は、
自然と自分の言葉を発するときにも
直接的コミュニケーションスタイルになりやすくなります。
また、直接的コミュニケーションスタイルで
自分の言葉を発する人は、
自然と相手の言葉を受け取るときにも
直接的コミュニケーションスタイルで受け取りやすくなります。
つまり、支配型Sと服従型Mは
言葉を発するときも受け取るときも
直接的コミュニケーションスタイルに固定されてきます。
同様にして、支配型Mと服従型Sは
言葉を発するときも受け取るときも
間接的コミュニケーションスタイルに固定されてきます。
<4分類間のポジションシフト>
めんたねSMマトリックスを考える上で重要なキーワードが
「ポジションシフト」です。
たとえば、支配型Sに分類された人がいたとして、
その人は常に支配型S的に行動するかといえば、
必ずしもそうではありません。
たとえば、その人にとって
大変に不慣れで自信のもてない場面に行けば、
支配型Sの人でもM的に振舞います。
このとき、支配型SがM化するとなると可能性は2つです。
1.支配型Mになる
2.服従型Mになる
1の場合だと、支配性はそのまま残しつつ、
S性だけがMの方へとシフトします。
2の場合だと、M化するだけではなく、
支配性も服従化して服従Mとなっています。
これはどちらの方が起こりやすいのでしょうか?
めんたねSMマトリックス理論では、
2.服従型Mになる
という変化の可能性のほうが自然に起こりやすい、と考えます。
それはコミュニケーションスタイルの問題です。
直接的コミュニケーショングループ(支配型S・服従型M)は、
その中でのポジションシフトが起こりやすいと考えるのです。
先ほど説明したように、
コミュニケーションスタイルというのは体の癖であり、
意識的に努力しないと変えることができません。
支配型Sの人は直接的なコミュニケーションに慣れ親しんでいるので、
M側に回るとしたら、
同じコミュニケーションスタイルの服従型Mになるほうが、
間接的コミュニケーションスタイルの支配型Mになるよりも
無理なく自然にポジションの移動ができるのです。

もし仮に、支配型Sが支配型Mのポジションに移動するとしたら、
かなり意識的にがんばって、
支配型M特有の間接的コミュニケーションを用いて
周りの人達と関わる必要があります。
このときに無意識的なコミュニケーションはできません。
もし、やったとしたらそれは意識的な努力の結果です。
これは間接的コミュニケーショングループに関しても
まったく同じことが言えます。
このようにして、自然なポジションシフトは
同じコミュニケーションスタイルを持つポジション間で行われます。
めんたねSMマトリックス図でいうならば、
対角線上のポジションシフトは自然に起こりやすいが、
垂直方向や水平方向へのポジションシフトは
ある程度、意識的に努力しないと生じないということです。
<コミュニケーションスタイルと相性問題>
自然なコミュニケーションのやり取りという観点から
4分類それぞれの相性を考えてみます。
異なるコミュニケーショングループに属する人の組み合わせよりも、
同じコミュニケーショングループに属する人同士のほうが、
コミュニケーションがスムーズにいきます。
直接的コミュニケーションを用いる人が
間接的コミュニケーションを用いる人と会話をするときを考えてみます。
直接的コミュニケーショングループの人は、
間接的コミュニケーショングループの送るメタメッセージを
上手に受け取ることができません。
その結果、間接的コミュニケーショングループの人は
自分の意図が相手に伝わらずに不機嫌になります。
察して欲しいことを相手が察してくれないのです。
一方、直接的コミュニケーショングループの人達も
間接的コミュニケーショングループの人が
勝手に苛立って感情的になっている様子を見て、
その理由がわからずに自分も苛立ち始めます。
また、直接的コミュニケーショングループの
ぶっきらぼうとも言える直接的なメッセージを
間接的コミュニケーショングループの人が受け取ると、
必要以上の意味をそこから読み取って、
勝手に傷ついたり、恐怖を感じたりします。

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